大阪・関西万博は20日で開幕から1週間。初日は12万人近くが訪れ一時混雑したが、平日の来場者は4万~7万人台で推移した。日本国際博覧会協会(万博協会)が掲げる目標には及ばないペースで、担当者はこれからの伸びに期待する。この間、会場はたびたび大雨に見舞われた。開幕後初の土曜日となった19日は気温が上昇し、運営側と来場者は熱中症対策に追われた。今後も天候への対応が鍵となる。混雑緩和のため来場ルートを分散できるかも課題だ。
19日は大阪市で28・1度を記録し開幕後初の夏日に。来場者は日傘や帽子で暑さをしのいだ。会場内のウオーターサーバーでマイボトルに水を補充していた愛知県蟹江町の会社員松下ひろみさん(36)は「ごみも出ないし、冷たい水が飲めてうれしい」と話した。
各パビリオン前では長蛇の列が発生。アイスランドやスウェーデンなど5カ国が共同出展する北欧館では屋外で長時間並ぶ人に日傘を貸し出した。オマーン館や韓国館は独自のミストを設置し、暑さを和らげた。