JASRACと音楽教室の運営事業者で構成する「音楽教育を守る会」は28日、レッスンに関わる著作権使用料について合意したと発表した。年間包括契約を結んだ事業者は大人の生徒1人につき年間750円、中学生以下同100円、契約しない場合はレッスン単位などで支払う。適用は4月からで個人経営の教室は対象としない。
音楽教室の著作権使用料を巡ってはJASRACが2017年、徴収の方針を表明。教室側は徴収権限がないとして提訴した。22年の最高裁の上告審判決は、教師の演奏は徴収可能とする二審の判断を維持する一方、生徒の演奏は徴収できないと判断した。