長崎拘置支所が４月１日付廃止　県弁護士会「強く抗議」

長崎刑務所（諫早市小川町）が、長崎拘置支所（長崎市白鳥町）を廃止したことが２５日、分かった。廃止は１日付。
　長崎拘置支所は２０２３年１１月に収容業務を停止し、長崎刑務所に集約していた。廃止の主な理由は、老朽化と、建物の修繕や建て替えに必要な予算上の都合としている。
　長崎拘置支所の収容業務停止に反対していた県弁護士会は２５日、「廃止に強く抗議する」として、建て替えや再設置、同支所での業務再開などを求める声明を発表した。
　同会の岡田雄一郎会長は声明で「収容業務停止後の影響を調査検討しないまま廃止したことは、被告人らの人権保障を軽視していることの現れで、不当と言わざるを得ない」と指摘。「単なる予算上の都合で、今後一切建て替えや再設置を検討しないことは許されない」と批判した。