平和祈念式典に最多101カ国・地域 2年ぶりに平和公園で開催 長崎

2024/08/03 [10:51] 公開

長崎市は2日、9日の「長崎原爆の日」に同市松山町の平和公園で開く平和祈念式典に、100カ国と欧州連合(EU)の代表が参列予定(2日時点)と発表した。予定通り参加すれば過去最多。市は理由について「被爆80年を来年に控え、混沌(こんとん)とする国際情勢も含め、長崎が持つ平和のメッセージを受け止めてもらった結果と考えている」とした。
 昨年は台風接近で屋内開催となったため、平和公園での開催は2年ぶり。
 これまでの最多参列数は2022年の83カ国。市はウクライナ侵攻を続けるロシアと同国を支援するベラルーシ、パレスチナ自治区ガザを攻撃するイスラエルを除く154カ国の駐日大使らを招請。アイスランド、アルバニア、スーダンの3カ国が初参加する。核保有国はインド、英国、中国、フランスが出席予定で米国は調整中。パキスタンは欠席する。国連から中満泉・事務次長兼軍縮担当上級代表がグテレス事務総長の代理で出席する予定。
 一般参列席は約900席を用意し、参加者全体で2400人規模となる。熱中症対策としてミストシャワーやミスト扇風機を設置し、参列者に飲料水や塩分補給タブレットを配布する。
 式典は午前10時45分から1時間。屋内会場は出島メッセ長崎(尾上町)に2700席程度、長崎原爆資料館ホール(平野町)に345席程度を設ける。