ウクライナからの避難民 相撲少年・エゴールが旗手に 国スポの長崎県選手団

2024/09/11 [11:00] 公開

団旗を手にする国スポ相撲少年のエゴール(長崎鶴洋高、左)と障スポバレーボール男子(聴覚)の長岡(県立ろう教)=出島メッセ長崎

団旗を手にする国スポ相撲少年のエゴール(長崎鶴洋高、左)と障スポバレーボール男子(聴覚)の長岡(県立ろう教)=出島メッセ長崎

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国スポで長崎県選手団の「今年の顔」となる総合開会式の旗手に、相撲少年に初出場するウクライナ人留学生のエゴール(長崎鶴洋高)が抜てきされた。県によると、外国人選手の選出は初めて。「聞いてびっくりした。楽しみ」と頬をほてらせた。
 戦禍の母国から逃れるため、避難民として高校1年生だった昨年10月に来日。5歳から始めた相撲でアマチュアのウクライナ代表として国際大会に出場した実績があり、将来の大相撲力士を夢見て相撲発祥国に渡ってきた。その後、デビュー戦となった6月の県高総体100キロ以上級で優勝。続く県選手権無差別級も制して、文句なしの国スポ代表入りとなった。
 10月5日の総合開会式で入場行進の際、県旗をたなびかせて選手団の先頭を歩く。「どんな雰囲気かよく分からない。だけど、元気に歩きたい」。身長188センチ、体重170キロの大きな体で力強くチーム長崎を先導する。