長崎県諫早市立諫早図書館の前身である「私立諫早文庫」の創設者で、明治を代表する漢詩人、野口寧斎(1867~1905年)の功績、作品を紹介する企画展が16日、東小路町の同図書館で始まった。9月18日まで。
正岡子規らと親交があり、伊藤博文らにも漢詩を指導した野口は、都会と地方の文化的格差を憂慮。地方図書館の重要性を説き、自身の蔵書を寄贈して1904年、現在の諫早郵便局辺りに同志らと諫早文庫を創設した。その流れをくむ諫早図書館が今年、創立120年を迎えることから展示を企画した。
野口が連載した少年雑誌や著作、愛用した硯(すずり)、諫早文庫設立主意書(複写)、文人仲間に送ったはがき(同)、旅先で書いた漢詩(同)など初公開のものを中心に20点を展示。日本の文学界の発展や古里諫早の文化振興に寄与した野口の足跡を伝えている。
同図書館は「日本を代表する諫早出身の漢詩人がいたことや、今の図書館活動につながる諫早文庫を立ち上げてくれた野口の功績を多くの人に知ってほしい」としている。
同図書館は120年記念事業として24日にシンポジウムを館内で開催。名誉館長を務めた故市川森一さんの妻で俳優、柴田美保子さんの一人語りなどを予定している(参加申し込みは終了)。
正岡子規らと親交があり、伊藤博文らにも漢詩を指導した野口は、都会と地方の文化的格差を憂慮。地方図書館の重要性を説き、自身の蔵書を寄贈して1904年、現在の諫早郵便局辺りに同志らと諫早文庫を創設した。その流れをくむ諫早図書館が今年、創立120年を迎えることから展示を企画した。
野口が連載した少年雑誌や著作、愛用した硯(すずり)、諫早文庫設立主意書(複写)、文人仲間に送ったはがき(同)、旅先で書いた漢詩(同)など初公開のものを中心に20点を展示。日本の文学界の発展や古里諫早の文化振興に寄与した野口の足跡を伝えている。
同図書館は「日本を代表する諫早出身の漢詩人がいたことや、今の図書館活動につながる諫早文庫を立ち上げてくれた野口の功績を多くの人に知ってほしい」としている。
同図書館は120年記念事業として24日にシンポジウムを館内で開催。名誉館長を務めた故市川森一さんの妻で俳優、柴田美保子さんの一人語りなどを予定している(参加申し込みは終了)。