【ワシントン共同】トランプ米政権は7日、パレスチナ自治区ガザ情勢への抗議デモが起きた有名大学コロンビア大が、ユダヤ人への嫌がらせの対策を講じていないとして、計約4億ドル(約590億円)に上る政府の補助金や契約を打ち切ると発表した。反ユダヤ主義対策の第1弾とし、対応を進めなければさらに補助金を削減すると警告した。
トランプ大統領は各地の大学でのイスラエル抗議デモの排除を公約。来年の中間選挙をにらみ、親イスラエル姿勢をアピールしてユダヤ系の支持を固める狙いがある。
コロンビア大はアイビーリーグと呼ばれる全米屈指の有名私立大の一つ。パレスチナに同情的なリベラル層が多いニューヨークにキャンパスを構え、学生デモの中心地になった。米メディアによると、ここ数日間小規模なデモが続いている。
米政府によると、今回打ち切るのは同大学への連邦政府補助金計50億ドルの一部で、費目は明らかにしていない。
マクマホン教育長官は声明で、コロンビア大が補助金を得たいならユダヤ人に対する差別を禁じた連邦法に従うべきだと強調。