稲佐山の向こうに沈む夕日や長崎市の夜景を眺めながら、非日常の空間を味わう。同市浜平2丁目の高台に5月にオープンした「長崎サウナかめやま」。運営会社の代表を務める野田旬太郎さん(33)らの「全国レベルのサウナと、長崎を五感で楽しめるような場所に」との思いがあふれる。
空き家だった築約20年の木造2階建てを改装し、シャワーや更衣室を整備。和室の休憩スペースは自宅にいるようなくつろぎの空間だ。屋外には国産ヒノキを使った「たる型」のフィンランド式ウエットサウナ(最大8人収容)。水風呂やリクライニングチェアからは長崎の眺望が楽しめる。
長崎市出身の野田さんは福岡市在住の会社員。2年前に友人の結婚式で地元に帰った際、人口流出が続く古里の姿に「何かできないか」との思いを強くした。高校の同級生らと「人を呼び込む流れをつくれるものがないか」と着目したのが、良質なサウナを目的に訪れる「サ旅」だった。
かめやまのサウナは90度前後に室温を保ち、熱したサウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発することで、じんわりと体を温めることができるのが特長。もう一つのこだわりは夜景が楽しめるロケーションだ。
高校の同級生で広報担当の上田雛子さん(34)は交流サイト(SNS)で情報を発信。JR長崎駅前などから20分ほど歩いて撮影した動画を配信したところ、その順路を友達との思い出づくりで歩いて来店する客もいたという。「予想外の反響だった。『登山証』など上りたくなるような仕掛けができたら」と話す。
20~40代をメインターゲットにSNSなどで認知度を高め、目標はフォロワー数十万人。飲食店や宿泊施設との連携や、クラウドファンディングで施設内の庭園整備も計画する。日本初の商社とされる「亀山社中」を長崎でつくった幕末の志士、坂本龍馬のように、「全国に知られる存在になりたい」と意気込む。
空き家だった築約20年の木造2階建てを改装し、シャワーや更衣室を整備。和室の休憩スペースは自宅にいるようなくつろぎの空間だ。屋外には国産ヒノキを使った「たる型」のフィンランド式ウエットサウナ(最大8人収容)。水風呂やリクライニングチェアからは長崎の眺望が楽しめる。
長崎市出身の野田さんは福岡市在住の会社員。2年前に友人の結婚式で地元に帰った際、人口流出が続く古里の姿に「何かできないか」との思いを強くした。高校の同級生らと「人を呼び込む流れをつくれるものがないか」と着目したのが、良質なサウナを目的に訪れる「サ旅」だった。
かめやまのサウナは90度前後に室温を保ち、熱したサウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発することで、じんわりと体を温めることができるのが特長。もう一つのこだわりは夜景が楽しめるロケーションだ。
高校の同級生で広報担当の上田雛子さん(34)は交流サイト(SNS)で情報を発信。JR長崎駅前などから20分ほど歩いて撮影した動画を配信したところ、その順路を友達との思い出づくりで歩いて来店する客もいたという。「予想外の反響だった。『登山証』など上りたくなるような仕掛けができたら」と話す。
20~40代をメインターゲットにSNSなどで認知度を高め、目標はフォロワー数十万人。飲食店や宿泊施設との連携や、クラウドファンディングで施設内の庭園整備も計画する。日本初の商社とされる「亀山社中」を長崎でつくった幕末の志士、坂本龍馬のように、「全国に知られる存在になりたい」と意気込む。