三方山処分場で水銀基準値超え 長崎市発表、再検査へ 市民生活への影響なし

2025/03/16 [13:00] 公開

長崎市は14日、2月13日に実施した三方山産業廃棄物処分場の水質検査で、調査地点の一部で総水銀値が環境省の定める環境基準を超えたと発表した。これによる市民生活への影響はないとみられ、今月中にも該当地点を再検査する。

 市廃棄物対策課によると、水質検査は5地点を対象に年4回実施。このうち1地点のボーリング調査で処分場の地下水の総水銀測定値は1リットル当たり0・001ミリグラムで、環境基準(0・0005ミリグラム以下)を上回った。この調査地点での基準超過は2000年度以降、初めて。

 市上下水道局が毎月行う神浦ダムの河川における水質調査では、2月26日時点で河川への影響がないことを確認。同課は再検査を踏まえ、三方山水源環境保全委員会で原因や対策を審議するとしている。

 1997年、現在の調査地点の付近にある河川から基準を超える水銀濃度を検出。市は98年度から調査している。