石破茂首相は22日、ガソリン価格を5月22日から1リットル当たり10円引き下げると表明した。物価高対策として実施しているガソリン価格抑制の補助金を見直し、定額値下げを導入する。現在はレギュラーガソリン1リットル当たり185円程度になるよう抑えているが、こうした目安を廃止して切り替える。7~9月の電気・ガス料金支援を実施することも発表した。
足元で原油価格は下落し、17~23日のガソリン補助金は2022年1月の制度開始以降初めてゼロになった。
ほかに軽油についても1リットル当たり10円、重油・灯油は5円、航空機燃料は4円引き下げると表明した。
石破氏は、電気・ガス料金支援の具体的な内容について、今後の燃料価格や電気料金の動向を見極めて5月中に決定すると述べた。
自民党の小野寺五典、公明党の岡本三成両政調会長は22日に首相官邸で石破氏と面会し、トランプ米政権の関税政策や物価高を踏まえて、ガソリン価格の定額引き下げを速やかに導入するよう求める提言書を手渡していた。