佐々IC―佐世保中央IC間が4車線化 3月23日供用、佐々-佐世保大塔は新料金 長崎

長崎新聞 2025/02/01 [11:30] 公開

4車線化の供用開始に向け工事が進む相浦中里IC=佐世保市内

4車線化の供用開始に向け工事が進む相浦中里IC=佐世保市内

  • 4車線化の供用開始に向け工事が進む相浦中里IC=佐世保市内
  • 主な区間の通行料金
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西日本高速道路(NEXCO西日本)は、西九州自動車道の佐々インターチェンジ(IC)-佐世保中央IC間について、3月23日午前6時から4車線での供用を始める。供用開始と同時にこの区間の管轄が国土交通省からNEXCO西日本に移管され、佐々IC-佐世保大塔IC間が新料金となる。
 NEXCO西日本によると、従来の対面通行暫定2車線は、交通事故が発生した場合に死亡事故となるリスクが高かった。4車線化に伴って中央分離帯を設置。上下線が分離されることで対向車線への飛び出し事故の発生率低減が見込まれるという。
 救急医療活動の支援にも期待しており、佐々町中心部から佐世保市中心部までの救急搬送は渋滞時に比べて数十分の短縮になるという。このほか災害時の交通確保や地域産業の活性化につながるとしている。
 4車線化の工事は2019年8月に着手し、5年8カ月で完成。佐々IC-佐世保中央IC間は、9・9キロで佐世保中央IC-佐世保みなとICの一部を含め供用開始する。現在、4車線化の工事を進めている佐世保中央IC-佐世保大塔IC間(延長7キロ)の供用開始は未定としている。
 新料金は、4車線化になることで値上がりする。例えば普通車の場合、佐々IC-佐世保大塔IC間が、現行160円から370円となる。自動料金収受システム(ETC)車、非ETC車で料金が異なり、佐々IC-佐世保中央ICは、これまで同様無料区間となるため料金体系が複雑でわかりにくくなっている。
 NEXCO西日本は「市と連携しながら、チラシや看板などで市民に周知していく」としている。