長崎ヴェルカ、競り負け…SR渋谷に53-58 ホーム過去最多5504人が来場

2024/10/07 [10:45] 公開

長崎ヴェルカ-SR渋谷】第4クオーター3分、ヴェルカの髙比良(右)が渋谷のホーキンソンからボールを奪う=ハピネスアリーナ

長崎ヴェルカ-SR渋谷】第4クオーター3分、ヴェルカの髙比良(右)が渋谷のホーキンソンからボールを奪う=ハピネスアリーナ

  • 長崎ヴェルカ-SR渋谷】第4クオーター3分、ヴェルカの髙比良(右)が渋谷のホーキンソンからボールを奪う=ハピネスアリーナ
  • 【長崎ヴェルカ-SR渋谷】第4クオーター5分、ヴェルカのフロイドがダンクシュートを決めて47点目=ハピネスアリーナ
大きい写真を見る
バスケットボールのりそなBリーグ1部(B1)第1節第3日は5日、長崎市のハピネスアリーナなどで12試合が行われ、長崎ヴェルカはSR渋谷に53-58で競り負けた。この日はホーム過去最多となる5504人が来場した。
 ヴェルカは序盤から攻撃のリズムが悪かった。連係ミスから速攻などを許して失点を重ね、第2クオーター3分に17-24と7点差をつけられた。馬場、狩俣の3点シュート、フロイドのゴール下などで反撃したが全体的にシュート精度が低く、26-34で前半を終えた。
 第3クオーターも相手の積極的な守備と外国人選手のインサイド攻撃に苦戦。39-45と6点ビハインドで入った最終クオーターは一転盛り返した。ブラントリーのドライブ、フリースローなどで連続得点し、5分にフロイドのダンクシュートで47-45と逆転。しかし、その後は一進一退となり、51-53の9分に田中(長崎西高出身)に3点シュートを決められ、最後は5点差で逃げ切られた。53得点はヴェルカのB1での最少得点。
 第1節最終日の6日は10試合を実施。第2節は11~13日に各地で24試合が行われ、ヴェルカは11、12日、アウェーで北海道と対戦する。

◎終盤の追い上げ実らず

 快勝した前日の開幕戦とは打って変わり、B1の難しさを改めて感じさせられた。ヴェルカはSR渋谷との第2戦を落とし、昨季は「4」まで伸ばした開幕からの連勝を逃した。最大12点差まで開いたビハインドを終盤に一時は逆転。監督、選手は試合内容に一定の手応えを感じたが、髙比良は「(司令塔の)スミスを欠く中でいろいろと準備をしていたが、前半はやるべき事を全くできなかった」と悔いた。
 開幕戦で脳振とうを起こした疑いがあるスミスが欠場。ヴェルカは序盤から攻撃でリズムをつくれず、劣勢を強いられた。組み立てのパスがうまく回らず、難しい体勢からのシュートを打たされた。頼みの3点シュートの成功率も25%と低調。フリースローの成功率が40%台だったのも終盤の攻防に響いた。
 ただ、マオール監督が「全員が持ち味を発揮し、難しい状況でも渋谷の攻撃を58点に抑えれたのはよかった」と振り返るように、後半は守備の強度が一段階上がった。フロイドが強烈なブロックショットを決めれば、髙比良が体を張った守備で相手のボールを奪う。連勝はできなかったが、どんな時もハードワークを続けるヴェルカらしさを見せることはできた。
 「チャンピオンシップ(CS)進出」を目標に掲げ、新アリーナが誕生した節目のシーズンを戦うヴェルカ。リーグ戦は来年5月まで続く。髙比良は「もっとチームでいろんなものを積み上げないといけない」と先を見据える。残り58試合、まだまだこれからだ。