江藤拓農相は15日の閣議後記者会見で、政府備蓄米の販売について、中小のスーパーから「早くて4月末、5月になるかもという声がある」と述べた。備蓄米入札に参加できる大手業者からの調達経路が少ないためで、保管倉庫が東日本に偏っていることから、地方への流通も遅れている。4月下旬の3回目入札で参加条件の見直しを含め検討する。
コメの卸売業者や小売業者の団体と14日開いた意見交換会に関し、記者の質問に答えた。江藤氏は会合で、コメ価格の高止まり解消に向けた取り組みを業者側に要請した。
農林水産省によると、3月31日~4月6日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は、前週比で8円高い4214円と過去最高を更新した。備蓄米放出の効果は現時点で限定的となっている。備蓄米は3月下旬から一部の店頭に並んでいる。