松浦鉄道が8年ぶり値上げ 10月から…国交省が申請認可 燃料軽油価格の高騰などで 長崎

2024/08/09 [12:00] 公開

松浦鉄道の主な運賃改定

松浦鉄道の主な運賃改定

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国土交通省九州運輸局は8日、松浦鉄道(MR、長崎県佐世保市)の旅客運賃上限変更の申請を認可した。10月1日から普通運賃は平均18・8%、通勤・通学定期は同18・9%値上げする。運賃引き上げは2016年4月以来、約8年ぶり。
 主要区間の普通大人運賃は、佐世保-佐々が現行より100円高い650円。佐世保-たびら平戸口は120円高い1460円、佐世保-松浦は340円高い2120円となる。
 定期は通勤1カ月の佐世保-佐々が4110円増の2万5740円。同区間の通学(高校生、大学生、専門学校生)1カ月は3290円増の1万9350円となる。1日乗車券、シルバー1日乗車券、往復割引切符の運賃は据え置く。
 MRは沿線の人口減少や燃料軽油価格の高騰、運転士確保に向けた人件費増などを背景に「公共交通としての役割を担い続けるためには収支改善が不可欠」として運賃上限変更を申請した。九州運輸局は「鉄道事業の原価計算をした結果、変更申請は妥当と判断した」と認可理由を説明した。