トヨタ「アルファード」などの人気車種の新車を販売する際、ボディーコーティングやメンテナンスパックをセットで購入させていたのは独禁法違反(抱き合わせ販売)の恐れがあるとして、公正取引委員会は10日、トヨタ自動車の直営販売会社「トヨタモビリティ東京」(東京都港区)に今後同様の行為をしないよう警告した。
同社は東京都内にトヨタやレクサスの販売店約200店舗を構える。セット販売は各地の店舗で確認され、販売手法として浸透していたとみられる。
公取委によると、セット販売が主に行われていたのは「アルファード」「ヴェルファイア」「ランドクルーザー」の3車種。いずれも人気で、中古車市場では高値で取引されている。
トヨタモビリティ東京の店舗は遅くとも2023年6月以降(1)ボディーコーティング(2)点検やオイル交換のメンテナンスパック(3)トヨタファイナンスとの自動車ローン契約(4)購入客が所有する自動車の下取り―を購入の条件としていた。
不要と伝えた購入客への販売を断るなどし、他社を排除していた恐れがある。