逮捕されないために優先調査　警察官名乗り１７６万円を詐取　時津の５０代女性被害

時津署は２１日、西彼時津町の５０代会社員女性が他県の警察官を名乗る男らから、現金１７６万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生したと発表した。
　同署によると、１０月２１日、女性の携帯電話に静岡県警の「安西雄介」を名乗る男から「特殊詐欺の家宅捜索であなた名義の携帯電話が見つかった」などとうその電話があった。
　男は「あなたが特殊詐欺グループに加担している容疑がある」「逮捕されないために優先調査という方法がある」などと続けた。次に検察官の「キタオカ」を名乗る男が電話を替わり、「優先調査の対象にならない」「保釈金が３００万円いる」「保釈金を減額する」などと話したという。
　やりとりは複数回にわたり、信じた女性は１１月５日、現金１７６万円を指定された口座に振り込んだ。その後女性は知人に話して詐欺に気づき、同署に相談した。同署は「警察が捜査上の機密を電話などでやりとりすることはない」などと注意を呼びかけている。