【ワシントン共同】米ホワイトハウスは15日、トランプ大統領を代表取材する記者団の構成を変更すると発表した。これまでAP、ロイター、ブルームバーグの大手通信社3社に割り当てられてきた枠を廃止する。米メディアが伝えた。3社は今後、新聞などの枠に入ることになり、代表取材の記者団に加わる頻度は大幅に低下しそうだ。
ホワイトハウス記者会のユージン・ダニエルズ会長(米ニュースサイト、ポリティコ)は声明で「ホワイトハウスが気に入らない報道機関に報復している」と批判。「多数の読者や報道機関に即座にニュースを配信する能力は(通信社の)他にない」として変更の見直しを求めた。
トランプ政権はメキシコ湾をアメリカ湾と改称した後もAPが記事でメキシコ湾と表記していることを理由に、ホワイトハウスでのAPの取材を制限。APは撤回を要求し、連邦地裁が8日に大統領執務室や大統領専用機での取材を認めるよう命じていた。今回の措置は、これを受けた対応の可能性がある。