全国都道府県対抗男子駅伝 長崎、高校生3人がけん引 前回から順位上げる

2023/01/23 [10:50] 公開

第3中継所。長崎の3区的野(三菱重工、左)から4区後田(創成館高)へたすきリレー=廿日市市

第3中継所。長崎の3区的野(三菱重工、左)から4区後田(創成館高)へたすきリレー=廿日市市

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 長崎は前回2020年大会の22位から七つ順位を上げた。期待していた一般勢は本来の走りをできなかったが、1区3位の川原(五島南高)をはじめ高校生3人がけん引。他のメンバーも10位台を維持する粘走で応えた。
 3人はいずれも昨年末の全国高校駅伝の出場を逃した学校から選出された。入江監督(鎮西学院高教)の「全国で楽しむチャンスが来たぞ」という言葉に背中を押され、強気でチャレンジする姿勢が光った。
 長崎は1区で3位発進に成功したものの、その後は振るわず3区で17位まで後退。4区後田(創成館高)にとっては失敗が許されない状況だったが「いざ走り出すと、プレッシャーはなかった」。800メートルでU20世界選手権に出場したスピードを武器に、10秒差以内にいた群馬、福島、和歌山を次々に抜いてチームに再び勢いを与えた。
 5区牟田凜(鎮西学院高)は、大会前のメンバー選考タイムトライアルで川原に先着を許して悔し涙を流していた。そのライバルが1区で目が覚めるような快走をして「いい刺激をもらった。負けていられない」と奮起。8.5キロの長丁場を走りきり、中継所が見えると6区の中学生を大声で励ますなど気合を前面に出した。
 後田は春から順大に進むが、川原は2年生、牟田凜はまだ1年生。入江監督は「次につながる好走だった」と頼もしい若手に期待を寄せていた。