ガソリン価格抑制の補助金を政府が追加縮小した16日、長崎県内ガソリンスタンドは軒並み小売価格を引き上げ始めた。値上げ幅はレギュラー1リットル当たり4~5円程度で、2023年以来の平均190円台になる見通し。消費者からはため息が漏れた。一方、離島は既に200円を超えている。
長崎市小ケ倉1丁目の「セルフ女神SS」に寄った女性会社員(40)は、給油機に掲示された「191円」を見て苦笑いした。前日の帰宅途中、別のスタンドに車列ができていた理由が「値上げ直前の駆け込み」と知ったのは翌朝のニュースだった。「通勤のため月3回は給油する。自宅には灯油ファンヒーターもある。参った」
同SSなどを運営するフジオカ(同市)は、この日から4円値上げした。LINE(ライン)登録客には事前に告知し、早めの給油を促していた。同SSの山田正博所長は「補助金がさらに減って200円台に達したら、車での外出を控える人がますます増えそう」と、今後の悪影響も半ば覚悟した様子だった。
経済産業省の発表によると、14日時点の県内平均は前週調査と比べ90銭低い185円30銭。全都道府県で8番目に高かった。補助金縮小が反映されるのは次週調査となる。
輸送コストが大きく、販売数量が少ない地域ほど小売価格が高くなる傾向があり、離島を多く抱える長崎県は常に上位にある。統計を開始した04年以降、08年8月に193円50銭の過去最高値を記録し、09年1月に最安値115円まで急落。直近では23年9月に192円50銭まで上昇していた。
県石油商業組合によると、補助減額を始めた昨年12月19日に続き、今回も平均5円程度上がる見込み。
五島市では昨年12月に200円を突破していた。同市籠淵町の「Dr.Driveセルフ福江中央店」は16日、5円アップし206円にした。「かつては値上げに敏感だったお客さんも補助金の話をすると諦めムード」と担当者も心苦しそう。同市東浜町1丁目の神田商会、山里一郎社長は「この冬場に(灯油を使う)消費者に痛手。2月以降も見通せず、業界として補助継続の要望を続けるしかない」と語った。
長崎市小ケ倉1丁目の「セルフ女神SS」に寄った女性会社員(40)は、給油機に掲示された「191円」を見て苦笑いした。前日の帰宅途中、別のスタンドに車列ができていた理由が「値上げ直前の駆け込み」と知ったのは翌朝のニュースだった。「通勤のため月3回は給油する。自宅には灯油ファンヒーターもある。参った」
同SSなどを運営するフジオカ(同市)は、この日から4円値上げした。LINE(ライン)登録客には事前に告知し、早めの給油を促していた。同SSの山田正博所長は「補助金がさらに減って200円台に達したら、車での外出を控える人がますます増えそう」と、今後の悪影響も半ば覚悟した様子だった。
経済産業省の発表によると、14日時点の県内平均は前週調査と比べ90銭低い185円30銭。全都道府県で8番目に高かった。補助金縮小が反映されるのは次週調査となる。
輸送コストが大きく、販売数量が少ない地域ほど小売価格が高くなる傾向があり、離島を多く抱える長崎県は常に上位にある。統計を開始した04年以降、08年8月に193円50銭の過去最高値を記録し、09年1月に最安値115円まで急落。直近では23年9月に192円50銭まで上昇していた。
県石油商業組合によると、補助減額を始めた昨年12月19日に続き、今回も平均5円程度上がる見込み。
五島市では昨年12月に200円を突破していた。同市籠淵町の「Dr.Driveセルフ福江中央店」は16日、5円アップし206円にした。「かつては値上げに敏感だったお客さんも補助金の話をすると諦めムード」と担当者も心苦しそう。同市東浜町1丁目の神田商会、山里一郎社長は「この冬場に(灯油を使う)消費者に痛手。2月以降も見通せず、業界として補助継続の要望を続けるしかない」と語った。