長崎県警の公式LINEが優秀賞! サイバーセキュリティアワード、地道な情報提供を評価

長崎新聞 2025/04/08 [12:30] 公開

表彰状を持つ県警サイバー犯罪対策課の担当者ら=県警本部

表彰状を持つ県警サイバー犯罪対策課の担当者ら=県警本部

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長崎県警サイバー犯罪対策課が運用するLINE(ライン)公式アカウントが、「サイバーセキュリティアワード2025」(デジタル政策フォーラム主催)の企画部門で優秀賞を受賞した。LINEを多用する層に向けて地道に情報提供を続けてきた点が評価された。担当係の濵﨑椎南さん(30)は「分かりやすい配信を心がけ、多くの方に関心を持ってもらいたい」と話している。

 同課は、サイバー犯罪の被害防止に向けて2019年にアカウントを開設。クイズや漫画、動画など親しみやすい手法で、偽サイトへの誘導で個人情報を盗む「フィッシング」の手口や、交流サイト(SNS)の乗っ取り被害防止対策などを伝えている。
 県内で情報通信技術(ICT)を学ぶ高校生や大学生とも連携。県警がサイバー空間のパトロールや啓発のため委嘱するボランティアの学生らも、LINE配信用の動画を作成するなど協力しており、濵﨑さんは「積極的で尊敬している。一緒に学びながら被害防止につなげたい」と話す。
 主催した「デジタル政策フォーラム」は、産学官の枠を越えて多様な専門家が緩やかに連携してデジタル政策に関する議論や提言などを展開。サイバーセキュリティアワードは、セキュリティーやプライバシー保護などへの普及啓発を目的に募集し、一般市民にも分かりやすいコンテンツや活動を表彰している。▽書籍▽ウェブ・コンテンツ▽フィクション▽企画-の4部門があり、独創性や時事性、インパクト、展開力などを審査。部門ごとに最優秀賞1点を選んだほか、4部門で優秀賞計9点を選定するなどした。