男子第73回、女子第34回全国高校駅伝大会は25日、京都市のたけびしスタジアム京都発着コース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)で行われる。各都道府県予選を突破した男女各47校が出場。長崎県からは男子の瓊浦が7年ぶり6度目、女子の諫早が4年連続28度目の出走となる。
女子の諫早は2019年に10年ぶりに8位入賞し、21年も8位に滑り込んだ。今年も入賞の期待が懸かる。男子の瓊浦は県大会で区間賞1人のみながら、粘り強くつないで全国切符を勝ち取った。憧れの都大路で今季の集大成のたすきリレーを披露する。
■男子・瓊浦 県高校記録の更新を
夏以降、各種駅伝大会への参戦を続け、県大会で会心のレースを披露。7年ぶりに都大路切符をつかんだ。戦力的に入賞は厳しそうだが、県大会後の記録会で自己ベストを出す選手が続出。目標の県高校記録(2時間5分36秒)更新に少しずつ近づいている。
今季はスプリントドリルや新たな補強メニューを取り入れてきた。2年生の井口は今夏のインターハイ800メートルで9位と健闘。同じく2年生の東も中距離で好記録を出した。夏からは一転、駅伝中心の練習に切り替え、ロードレースを数多くこなすことでアスファルトに適応した走り方を会得している。
県大会で1区を走った出口、3区で首位を奪った志田、6区を担った川口が主軸。井口はこの3人に匹敵する力があり、全国の速い展開にも対応できそうだ。レースの流れに乗り遅れても気持ちを切らさず、20位台に食い込みたい。
山川監督は「7番手、8番手の選手のレベルが上がってきてくれたのが心強い」、主将の出口も「すごくいい雰囲気で練習できている。本番が楽しみ」と納得の状態で晴れ舞台を走る。
■女子・諫早 2年連続入賞へ一丸
昨年8位。11月上旬の県大会の優勝タイム1時間10分27秒は出場校中12番手に位置している。故障などで県大会に間に合わなかった主力も復帰して、着実にチーム状態を上げてきた。2年連続入賞に向けて士気も高まっている。
都大路の出走経験がある3年生3人が主要区間を任される見込み。主将の田中、昨年1区で上位リレーの流れをつくった蔦野、今年の県大会で1区を任された藤丸の存在が大きい。故障明けの蔦野は県大会と九州大会ともに出走を回避したが、今月の記録会で復帰してきた。
下級生も力をつけている。九州大会は3区髙瀬、4区糸瀬で3位に浮上する力走を披露。岩本、森田の調子も上がってチーム内に良好なライバル意識が生まれ、底上げが進んでいる。野村は昨年4区の主力だ。
羽山監督が「意識の高い3年生がいい雰囲気をつくってくれている」と認めるチームワークを武器に勝負する。田中は「まだ駅伝をベストの状態で走っていないにもかかわらず、いい手応え。序盤で上位にいれば勝負できる」と自信を持っている。