農林水産省は24日、3月10~16日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前年同期の2倍を超える4172円だったと発表した。前週比では95円高く11週連続で値上がりとなった。データの集計を始めた2022年3月以降の最高値を更新した。政府備蓄米の放出による値下げ効果はまだ見られない。
農水省が10~12日に入札を実施した備蓄米は、今月中にも店頭に並ぶ見通し。流通の安定化が予想されるが、業者間ではなお不足感の方が強いもようだ。価格が下がらなければ、当初予定の21万トンからさらなる放出を迫られそうだ。