定例長崎市議会総務委員会は2日、同市野母町の「長崎のもざき恐竜パーク」内にある庭球場を来年2月末で廃止する関連議案を可決した。昨年10月にオープンした市恐竜博物館の入館者数が1年目の年間目標の約2.2倍に達しており、不足している駐車場の拡充を図る。
市南総合事務所によると、同館の今年10月末までの入館者数は26万9744人。年間目標12万2747人を大きく上回り、駐車場不足が生じている。
パーク内には家族連れで楽しめる屋外遊具などもあり、全体の来場者数は40万7319人(推計値)。一般用駐車場(119台収容)は週末はほぼ満車で、多目的広場などを臨時駐車場として活用している。
一方、庭球場(1930平方メートル)の稼働率は10%程度。市南部地区には他にも庭球場が複数あることなどから、利用回数が多い市民の了承を得た上で廃止し、駐車場として整備することを決めた。
これに伴い新たに80台が収容可能となる。庭球場専用15台分も一般用に振り替え、全体として約210台分を確保する。来年4月の大型連休前の供用開始を目指し、今定例会に上程された本年度一般会計補正予算案に整備費用2千万円を計上している。
川原直樹所長は2日の総務委で「地域の振興につながっており、修学旅行の誘致や平日の集客にも力を入れたい」と述べた。
のもざき恐竜パーク庭球場廃止 駐車場拡充へ 市博物館1年目26万人超
2022/12/03 [12:30] 公開