長崎県南島原市西有家町の県立島原翔南高(南波聡校長)の生徒が高級バナナを使ったパフェとジェラートを商品化した。近くの人気喫茶店「Kakkon Cafe(カッコン カフェ)」で20日から販売し、食材がなくなり次第終了する。
地域課題の解決に取り組む「総合的な探究の時間」で、林田遥班長(17)ら6人が「ふるさとの特産品を使った商品開発」をテーマに取り組みを進めてきた。
カップアイスなどを手がける「ハーゲンダッツジャパン」(東京)の商品開発担当者へのオンライン取材や、雲仙市小浜町の温泉街でアンケートを実施。市内の全小中学校や保護者に調査用紙約2800枚を配布した。マーケティング調査の結果、「健康志向」がキーワードに上がった。
2020年から市が特産品化を進めている高級バナナ(糖度20~25度、1本800円前後)に着目し、薬剤師が運営する健康志向の同Cafeに協力を依頼。宮野浩子店長の提案で、世界三大美女とされる「楊貴妃」が毎日食べたと言われ、美白効果のある「クコの実」を配合。試作試食を重ねて、完熟バナナの甘さとクコの実の酸味が程よい「手作りオーガニックバナナ薬膳パフェ」(699円)と「同ジェラート」(300円)が完成した。
指導した同校の実習助手、小鉢貴子さんは「試作したジェラートの仕上がりに感心した。快く引き受けてくれたKakkon Cafeの皆さんに感謝したい」、林田班長は「バナナ味を生かすため砂糖は控えめ。クコの実は粉末にし、レモンやハチミツも練り込んだ。励ましの言葉や多くのアイデアをもらい、うれしかった」と笑顔で話した。
Kakkon Cafe(電0957.61.1522)。