諏訪神社(長崎市上西山町)の秋の大祭「長崎くんち」の演(だ)し物や傘鉾(かさぼこ)を一堂に展示する「ながさき大くんち展」が7日、同市尾上町の出島メッセ長崎で始まった。会場には、川船、龍など踊町43カ町の展示物がそろい踏み。圧巻の光景に、多くの来場者がくんちの雰囲気を堪能した。
新型コロナなどの影響で奉納踊りや「お下り」「お上り」が3年連続中止となったことを受け、長崎伝統芸能振興会が主催。オープニングセレモニーで、同振興会の宮脇雅俊会長は「関係者らの思いを結集した一大イベント。これまで味わったことのない長崎くんちの感動を体験できると思う」とあいさつした。
展示物が並ぶ1階ホールで長崎市鶴見台2丁目の高比良哲良さん(78)は「生まれが西浜町で、ずっとくんちに関わってきた。演し物を一度に見ることができ格別の思い」、妻の千雅子さん(72)は「壮大だった」と話し、同町が展示する龍船の前で写真を撮った。2階ホールでは、長崎検番による踊りの披露などもあった。長崎駅西口駅前広場では、過去の長崎くんちの音声が流れる中、露店約30店が並び、お祭りムードを盛り上げている。
大くんち展は10日まで。8日は午後1時半と午後3時半から、鯱太鼓(銀屋町)、龍踊(じゃおどり)(筑後町)などが披露される。開場時間は午前10時~午後8時(最終日は正午まで)。入場無料。
圧巻の光景 43踊町が一堂に 「ながさき大くんち展」始まる
2022/10/08 [10:00] 公開