長崎県北を代表する夏まつり「江迎千灯籠まつり」(江迎町千灯籠奉賛会、同実行委主催)が23日、3年ぶりに佐世保市江迎町で始まった。24日まで。
まつりの幕開けを告げる「水かけ地蔵町内巡歴」(水かけ地蔵まつり)は、町内の寿福寺(松園光基住職)に安置されている地蔵が子どもと水遊びをして疫病を追い払った言い伝えに由来。500年以上の歴史がある。
今年は新型コロナ対策として参加人数を制限。子どもたちはマウスシールドをして参加した。午後1時の花火を合図にみこしに載せた「地蔵」が法被姿の子どもたちと一緒に寿福寺を出発。近くの嘉例(かれい)川で子どもたちは「わっしょい、わっしょい」と声をかけ合いながら地蔵に水を浴びせ、町内でも住民が水をかけてコロナなど悪疫退散を祈願した。江迎小1年の松田玲央(れお)君(7)は「楽しかった。地蔵さんには勉強が良くなるようにお願いした」と話した。
午後7時からは江迎中央公園にあるシンボルタワー(高さ約25メートル)に掲げた約3500個の灯籠を点灯。町内に飾られた合計約1万個の灯籠とともに宿場町として栄えた江迎の町並みを温かい光で包み込んだ。午後9時ごろからは約千発の花火が打ち上がり、見物客らは色鮮やかに夜空を染める光の競演を楽しんだ。
24日も「水かけ地蔵町内巡歴」、千発の花火の打ち上げがある。