世界で注目されるバンクシーを中心にしたストリートアートにスポットを当てた「バンクシー&ストリートアーティスト展」が、長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)で開かれている。開業30周年記念イベント。9月5日まで。
バンクシーはイギリスを拠点にする正体不明、神出鬼没の路上芸術家。政治的なメッセージや社会風刺を交えた創作活動で知られ、その作品は高値で取引されている。
会場には、希望の象徴とされる「風船と少女」や火炎瓶の代わりに花束を握った男性を描いた「投げる人」、戦争と愛を表現した「爆弾を抱きしめる少女」など66点を展示。同郷のバンドのために制作したレコードジャケットなども並ぶ。
ストリートアートは1960年代後半にニューヨークで始まったとされ、その歴史を現代へと築いた作家の34作品も紹介されている。
園内には、フランス出身のMADAMEさんが制作した巨大な壁画作品も。紙を素材にしたペーパーコラージュで家族愛を表現している。来場者も参加できる体験型のアート企画も実施している。
担当の学芸員、橘咲也子さん(26)は「バンクシーを入り口にストリートアートの流れを楽しんでほしい。世界の前線で活躍するアーティストの作品は多種多様。見応え満点です」と話している。
バンクシー、66作品展示 ストリートアート34点も ハウステンボス30周年記念 9月5日まで
2022/08/01 [12:30] 公開