妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる新出生前診断(NIPT)を巡り、日本医学会が認証する全国の大学病院など14施設のチームが、全ての染色体を調べる臨床研究計画をまとめ、日本産科婦人科学会など関連学会に伝えたことが11日、分かった。学会の意見を踏まえ、2025年度にも妊婦約2千人を対象に研究を始める見通し。
NIPTは現在、ダウン症などの原因となる3種類の染色体異常の有無に限って検査する。陽性の場合は羊水検査などで確定する。3種類以外の検査も無認証施設で横行するが、精度が十分に検証されておらず、不十分なカウンセリング体制で妊婦を混乱させているという問題がある。