石木ダム説明会は継続…長崎・大石知事、出席は「状況踏まえて総合的に判断」

長崎新聞 2025/04/29 [10:50] 公開

長崎県と佐世保市が東彼川棚町で進める石木ダム建設事業を巡り、大石賢吾知事は24日の定例会見で、県が同町で開いた技術的な疑問に答える説明会を今後も継続する意向を示した。自身の出席については「総合的に判断する」と述べるにとどめた。
 説明会は、事業に反対する市民団体「市民による石木ダム再評価監視委員会(市民委)」の要請を受けて開き、水没予定地の反対住民も傍聴した。市民委が、ダムの技術的な疑問点をまとめた「15の評価ポイント」のうち利水関係を除いて県河川課の担当者が説明し、質疑応答にも応じた。
 大石知事は「(水没予定地の)川原地区の住民の皆さまも出席する中で、説明の機会をいただけたことはよかった。時間内で全ての質問に答えられず、新たな質問も出たと聞いているので、引き続き丁寧に対応したい」と述べた。
 一方、2022年9月を最後に途絶えている自身と反対住民との直接対話については「現時点では技術的な疑問に対する回答なので、担当部局からの説明が適切。状況を踏まえて総合的に判断する」とした。