小中高生バンドが初出演! 「させぼJAZZ」 11日のプレイベントでお披露目

2024/08/11 [12:15] 公開

本番をイメージしながらアンサンブル、アドリブの練習に励むメンバー=佐世保市、スタジオタクト

本番をイメージしながらアンサンブル、アドリブの練習に励むメンバー=佐世保市、スタジオタクト

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25日に佐世保市のアルカスSASEBOで開かれる「させぼ JAZZ」に、市内の小中学、高校生で編成する「させぼJAZZジュニアアンサンブル」が初出演する。メンバーはオープニングアクトの大役に向け、練習に励んでいる。
 初の試みとして結成された7人組のジャズバンド。サックス、ピアノが各2人、トランペットとドラム、ベースが各1人。実行委員会メンバーのジャズピアニスト、みおさん(39)が全体を指導している。「若い世代に佐世保のジャズ文化、歴史を継承する。ジャズの楽しさが伝わるよう教えている。みんなのポテンシャルが頼もしい」。自由な雰囲気の中、子どもたちのやる気を育てている。
 「させぼ JAZZ」に出演する世界的ミュージシャン、小川慶太さんにドラムを指導した三國隆さん(71)がリズム関係を担当。「成長がすごい。これからが楽しみ」と可能性に期待を寄せる。
 練習会場は「スタジオタクト」。今回のイベントの出演者、山近拓音さんの父親の等さん(60)が提供している。バンドメンバーは来年のコンサートにも向けて募集中。地元音楽関係者が次世代のプレーヤーを育成する環境を整えている。
 本番では「A列車で行こう」などスタンダード3曲を予定。少人数のコンボスタイルで繰り広げるアドリブの仕上がりも注目される。西海学園高2年の谷旭陽さん(16)はジャズトランペット奏者のリー・モーガンが憧れ。「コードに乗って吹くアドリブの自由さが気持ちいい。クオリティーを高め、ジャズの魅力を伝える」とイメージする。
 ピアノの巨人、オスカー・ピーターソンが好きという市立春日小6年の力武秀匡さん(11)は「みんなでプレーするのが面白い。オープニングを盛り上げる。小川さんたちの演奏も楽しみ」と張り切る。11日に島瀬公園で開かれるプレイベント「させぼ街角ジャズ」でお披露目のステージ(午後3時から)を届ける。