【台北、南京共同】中国の清朝を倒した辛亥革命(1911年)の指導者で、中国と台湾(中華民国)で共に「国父」と敬われる孫文が死去して12日で100年。台湾では孫文を創設者とする最大野党、国民党を中心に記念行事が開かれた。中国では孫文が1924年に第1次国共合作を実現させたことを念頭に、祖国統一を呼びかける発言が目立った。
台湾台北市の「国父記念館」では国民党の朱立倫主席や馬英九元総統らが記念行事に参加。朱氏はその後、党が主催した記念音楽会で「国父が訴えた民主自由、民権主義は今日の台湾の最も重要な精神だ」と強調した。