核廃絶へ「長崎の思いを」 ユース代表団が会見、NPT準備委派遣へ

長崎新聞 2025/04/15 [10:30] 公開

米ニューヨーク派遣を前に意気込みを語るメンバー=県庁

米ニューヨーク派遣を前に意気込みを語るメンバー=県庁

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28日から米ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議第3回準備委員会に派遣される「ナガサキ・ユース代表団」13期生が14日、長崎県庁で記者会見し、現地での活動や意気込みを語った。

 同代表団は県と長崎市、長崎大でつくる核兵器廃絶長崎連絡協議会が、核兵器問題などに関心がある若者を2013年から毎年選出。13期生は同大の学生6人。大石賢吾知事や鈴木史朗長崎市長も渡米する。

 13期生は同準備委を傍聴し、30日には各国の若者や専門家を招いてサイドイベントを開催。長崎における被爆の実相を伝えて核兵器廃絶を訴えるとともに、参加者と核抑止に代わる政策について議論する。このほか、各国の政府関係者やNGOとの交流も予定する。

 リーダーで同大多文化社会学部3年の今村陽さん(20)は、大学で得た核軍縮についての見識を生かして派遣に臨む。「長崎の思いと若者の声を伝える。現地で生の声を吸収し、核兵器廃絶に向けた活動を深めたい」と述べた。

 14日は大石知事、鈴木市長、永安武同大学長のもとも訪れた。