多くの被爆者が火葬された長崎県諫早市天満町の百日紅(さるすべり)公園で11日、慰霊祭が営まれた。市内の小中学生が「平和への誓い」を読み上げるなどし、参列した市民が「長崎を最後の被爆地に」との思いを新たにした。
長崎への原爆投下後、諫早には救援列車などで多くの負傷者が運ばれてきた。同公園は当時、市営火葬場があった場所で400~500人が荼毘(だび)に付されたと伝えられている。慰霊祭は同市原爆被災者協議会(小松タヅエ会長)が火葬が本格化した11日に合わせ、営んでいる。鎮西学院大の学生が司会を務め、被爆者や被爆2世、児童生徒ら約80人が参列した。
午前11時2分の黙とうに続き、献花。市立上山小、長田小、北諫早中の児童生徒計4人が、学校での平和学習で感じたことをそれぞれ「平和への誓い」として読み上げた。このうち、上山小4年、木村綾花さん(9)は自分にできることとして「まずは友だちと仲良くすること、そして戦争を後世に語り継ぐことだと思う。一人一人は小さな力だが、みんなで取り組めば大きな力になる」と述べた。最後に小学生から大学生までの若者たちが自分たちで折った千羽鶴を奉納した。
被爆2世で、慰霊祭の森多久男実行委員長は取材に「二度とあの惨劇が繰り返されないよう、原爆で多くの尊い命が失われたこと、ここで被爆者が火葬された史実を次代に継承していきたい」と話した。
長崎への原爆投下後、諫早には救援列車などで多くの負傷者が運ばれてきた。同公園は当時、市営火葬場があった場所で400~500人が荼毘(だび)に付されたと伝えられている。慰霊祭は同市原爆被災者協議会(小松タヅエ会長)が火葬が本格化した11日に合わせ、営んでいる。鎮西学院大の学生が司会を務め、被爆者や被爆2世、児童生徒ら約80人が参列した。
午前11時2分の黙とうに続き、献花。市立上山小、長田小、北諫早中の児童生徒計4人が、学校での平和学習で感じたことをそれぞれ「平和への誓い」として読み上げた。このうち、上山小4年、木村綾花さん(9)は自分にできることとして「まずは友だちと仲良くすること、そして戦争を後世に語り継ぐことだと思う。一人一人は小さな力だが、みんなで取り組めば大きな力になる」と述べた。最後に小学生から大学生までの若者たちが自分たちで折った千羽鶴を奉納した。
被爆2世で、慰霊祭の森多久男実行委員長は取材に「二度とあの惨劇が繰り返されないよう、原爆で多くの尊い命が失われたこと、ここで被爆者が火葬された史実を次代に継承していきたい」と話した。