自民党は22日、派閥裏金事件を巡り、党員資格停止1年の処分を受けた旧安倍派の西村康稔元経済産業相について、次期衆院選の公認候補予定者となる兵庫9区の支部長に選任した。処分期間は3日に満了していた。関係者が明らかにした。
西村氏は旧安倍派の有力者「5人組」の一人で、派閥の事務総長を務めた。政治資金パーティー券販売ノルマ超過分の還流再開を巡り協議した2022年8月の幹部会合にも出席した。24年10月の衆院選では自民公認を得られず、無所属で立候補し、当選した。
自民は、宮城2区の支部長に渡辺勝幸県議も選任した。先の衆院選に同区から出馬し、落選した秋葉賢也元復興相の後任となる。