佐世保市の中体会、総合開会式を廃止へ 運転手不足でバス確保難しく 長崎

長崎新聞 2025/02/11 [11:20] 公開

長崎県の佐世保市教委は10日、市総合グラウンド陸上競技場で実施してきた中学校体育大会(中体会)の総合開会式を2025年度以降、取りやめる方針を示した。新型コロナ禍以降、運転手不足が顕著で生徒を開会式会場まで乗せるバスの確保が難しくなっていたため。同日の市議会文教厚生委協議会で説明した。

 以前は、中体会を学校行事と位置付け、全選手が総合開会式に参加し、選手以外の生徒も応援に駆けつけていた。ただ、新型コロナ禍以降、運転手不足から選手以外の生徒は会場に行けず、学校に残って自習せざるを得ないが、対応する教諭が不足。実情を踏まえて総合開会式の廃止を決めた。

 25年度以降は学校行事と位置付けない。これまで6月の平日を含めた日程で実施していた夏季大会は、5月下旬から6月上旬の土日に実施する。選手は体調管理がしやすくなるほか、選手以外の生徒も応援に出向きやすくなる利点があるという。秋の駅伝大会は変更ない。

 また27年度から全国大会開催種目から除外される競技のうち、新体操・体操は全ての登録選手に県大会出場権があることから市の中体会は実施しない。水泳は協会主催の大会成績を踏まえて県大会に出場する。