来年の被爆80年の節目に向け、長崎県立大シーボルト校のサークル「映画研究会SeaCaT(シーキャット)」(12人)が長崎原爆の惨禍を継承し、平和の尊さを国内外に発信しようと戦後80年祈念映画「今日も咲く花のように」の製作に取り組んでいる。
「一瞬にして多くの尊い命を奪った長崎原爆を風化させず、この先何百年も継承していかなければならない」。そんな思いを込めた作品づくりを提案した因幡大輝さん(21)=同大国際社会学部3年=が脚本を書き、監督も務めている。
内容は史実に着想を得たフィクション。原爆が投下された長崎は70年は草木が生えないだろうとささやかれたが、翌年1本のヒマワリが芽を出し、心身ともに深く傷ついた人々に勇気を与えた。ヒマワリはその後も毎年咲き続けた。2025年、何のやる気もなく高校生活を送っていた3年生の羽澄花は、祖母から託された1枚のヒマワリの写真を手に、自分の歩むべき道を見つけて動き出す。回想シーンをいくつも織り込み、過去から現在へとストーリー性を持たせた。
先月21日、長崎市の長崎南山高で撮影を開始した。主人公羽澄花役の金澤澄蓮さん(16)=県立諫早高2年=ら主要キャストのほか、エキストラとして長崎南山高の生徒らも参加。羽澄花が先生から叱られるシーンなどを撮影した。
金澤さんは「(作品は)英語に翻訳する予定もあり、戦争の恐ろしさや平和の尊さを世界各国の方が感じられる映画にしたい」と話す。
熊本県出身の因幡さんは「被爆70年の時、小学6年の修学旅行で長崎原爆資料館を訪れた。被爆80年にちなんだ映画を撮るのも何かの運命」と感じ、数多くの原爆関係の資料を読み込み、脚本をまとめた。「家族の愛や絆、命の大切さなど伝えたいことを詰め込んだ。温かい作品にしたい」と言う。
音楽も因幡さんが担当する。2歳でピアノを始め、バイオリンは小学生の頃から続けてきた。各場面に合う曲を書き、生演奏をするなど、サウンドトラック作りにも力を注ぐつもりという。
部長の西岡笑那さん(21)=同学部3年=は「戦後80年に長崎の学生が作る意義深い作品。チームワークを発揮し、見た人の心を動かす作品にしたい」と意気込んでいる。
ロケは今月中旬まで長崎市内外で行い、映像を編集するなどして来年2月ごろには作品を完成させる。3月には市内で完成披露上映会を開き、その後、ユーチューブなどで無料配信を予定している。
「一瞬にして多くの尊い命を奪った長崎原爆を風化させず、この先何百年も継承していかなければならない」。そんな思いを込めた作品づくりを提案した因幡大輝さん(21)=同大国際社会学部3年=が脚本を書き、監督も務めている。
内容は史実に着想を得たフィクション。原爆が投下された長崎は70年は草木が生えないだろうとささやかれたが、翌年1本のヒマワリが芽を出し、心身ともに深く傷ついた人々に勇気を与えた。ヒマワリはその後も毎年咲き続けた。2025年、何のやる気もなく高校生活を送っていた3年生の羽澄花は、祖母から託された1枚のヒマワリの写真を手に、自分の歩むべき道を見つけて動き出す。回想シーンをいくつも織り込み、過去から現在へとストーリー性を持たせた。
先月21日、長崎市の長崎南山高で撮影を開始した。主人公羽澄花役の金澤澄蓮さん(16)=県立諫早高2年=ら主要キャストのほか、エキストラとして長崎南山高の生徒らも参加。羽澄花が先生から叱られるシーンなどを撮影した。
金澤さんは「(作品は)英語に翻訳する予定もあり、戦争の恐ろしさや平和の尊さを世界各国の方が感じられる映画にしたい」と話す。
熊本県出身の因幡さんは「被爆70年の時、小学6年の修学旅行で長崎原爆資料館を訪れた。被爆80年にちなんだ映画を撮るのも何かの運命」と感じ、数多くの原爆関係の資料を読み込み、脚本をまとめた。「家族の愛や絆、命の大切さなど伝えたいことを詰め込んだ。温かい作品にしたい」と言う。
音楽も因幡さんが担当する。2歳でピアノを始め、バイオリンは小学生の頃から続けてきた。各場面に合う曲を書き、生演奏をするなど、サウンドトラック作りにも力を注ぐつもりという。
部長の西岡笑那さん(21)=同学部3年=は「戦後80年に長崎の学生が作る意義深い作品。チームワークを発揮し、見た人の心を動かす作品にしたい」と意気込んでいる。
ロケは今月中旬まで長崎市内外で行い、映像を編集するなどして来年2月ごろには作品を完成させる。3月には市内で完成披露上映会を開き、その後、ユーチューブなどで無料配信を予定している。