雲仙観光、4年ぶり200万人突破! 消費額233億円で45%アップ 2023年市統計

2024/10/01 [12:03] 公開

雲仙市 観光客動向

雲仙市 観光客動向

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長崎県雲仙市が発表した2023年の観光統計によると、同市の観光客数は延べ231万5148人(前年比17・4%増)で、4年ぶりに200万人を上回った。新型コロナ禍前の19年の観光客数の84・1%まで回復した。
 内訳は日帰り客が154万1256人(同12・6%増)。昨年5月、新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行し、休止・縮小していたイベントが再開したためと見られる。
 滞在日数を客数に換算した「宿泊客延べ滞在数」は77万3892人(同28・5%増)。複数の宿泊施設が、個人旅行客向けに高付加価値な改修に取り組んだ結果としている。
 観光消費額は233億1千万円(同45・2%増)。物価高騰に加え、魅力的な宿泊や娯楽、飲食を提供したことにより客単価が上昇したためと考えられ、大きく伸びた。
 外国人宿泊客延べ滞在数は4万6774人。前年の15倍以上と飛躍的にアップし、コロナ禍前の水準の81・7%まで回復した。
 一方、修学旅行宿泊客は7593人で前年比13・6%の減。学校数は98校(同22・9%減)にとどまった。
 金澤秀三郎市長は「観光回復に向けた明るい兆しが見えてきた。宿泊施設の高付加価値な改修などによるものだろう。国際定期航空路線『長崎-上海線』の再開などにより、外国人観光客の増加も期待される。今後も戦略的かつ効果的な観光政策を実施する」とのコメントを発表した。