江戸時代、日本人で初めて米国に移り住んだジョン万次郎(1827~98年)。約170年前に長崎に来訪した際、3度参拝した記録が残る金刀比羅(ことひら)神社(長崎市西山1丁目)では昨秋から万次郎にちなんだ御朱印を頒布している。
同市立山1丁目の井村啓造さんが発案。昨年亡くなった郷土史家の越中哲也さんに生前、提案したところ、「やってほしい」と背中を押され神社に掛け合った。御朱印には万次郎の名前と「嘉永四年十一月」など参拝したと伝わる年月がデザインされている。
万次郎は14歳の時に漂流して米国へ渡った。1851年に帰国し、取り調べのため9カ月間、長崎に滞在。後に通訳などで活躍し、幕末の志士、坂本龍馬にも影響を与えたとされる。「同じ景色を見て、彼の思いを感じ取ってみては」と井村さん。
ジョン万次郎にちなんだ御朱印 約170年前に参拝 長崎・金刀比羅神社
2022/04/21 [11:30] 公開