子育て支援や基地政策など「一定の手応え」 佐世保・宮島市長が任期折り返し

長崎新聞 2025/04/22 [11:00] 公開

就任からの2年間を振り返る宮島市長=佐世保市役所

就任からの2年間を振り返る宮島市長=佐世保市役所

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長崎県佐世保市の宮島大典市長は30日で1期目の任期折り返しを迎える。21日の定例会見では、中学生の給食費無償化の段階的実施といった子育て支援策や基地政策などで公約実現が進んでいることを挙げ「一定の手応えを感じている」と2年間を振り返った。
 宮島市長は、2023年4月の市長選に市政にまつわる課題の解決策などを示した公約「99の政策」を掲げて初当選。会見では、2年間で市民との意見交換を重ねて市民の思いや考えを聞いてきたことや、99項目のうち91項目に着手し、82項目を予算化できたことを強調した。その上で「政策をさらに磨き上げ、形に残り、実感してもらえる市政をつくり上げたい」と今後の市政運営への抱負を語った。
 就任後に実現できたことには給食費無償化の段階的実施のほか、第2子以降の保育料無償化の一部実現、米軍佐世保弾薬補給所(前畑弾薬庫)の移転・返還問題の進捗(しんちょく)、陸上自衛隊早岐射撃場の屋内化の予算化などを列挙。ハウステンボスへの誘致を目指したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を前提にした公約については、国の不認定を受けて「実現は難しい」とした。
 2年間の自己採点については「総合計画などが緒に就いたばかり。昨年まいた種がようやく芽が出てくる時期で、点数を付けるのは時期尚早」とした。