61人受診、3人を認定 本年度 次世代の認定はゼロ カネミ油症

長崎新聞 2025/03/22 [12:02] 公開

長崎県は21日、本年度のカネミ油症検診を受けた未認定61人のうち、県内の60~80代の男女計3人を新たに油症認定したと発表した。また、五島市内の2人を経過観察が必要と判断。61人のうち半数弱の28人が認定患者の子どもら「次世代」だが、認定はゼロだった。
 次世代は、油症の主因であるダイオキシン類が母親の胎盤や母乳を通じて移行した可能性が指摘されている。現行の診断基準はダイオキシン類などの血中濃度を重視しているが、次世代の多くは症状があっても濃度の基準を下回るため認定されず、救済対象とならない状況が続いている。
 県生活衛生課によると、新たな認定者3人の内訳は、五島市の70代男性、80代女性、長崎市の60代女性。医師らでつくる県油症対策委員会が5日に知事に答申し、認定は7日付。
 このほか「同居家族認定」制度で、五島市内の70代女性1人を1月20日付で認定。油症発生時に認定患者と同居し、汚染油を摂取した人を患者とみなす制度で、随時申請を受け付けている。
 本県の認定患者数は3月21日現在、同居家族認定171人を含め1003人(死亡、転居含む)。県内在住の生存者は416人(五島市247人、長崎市119人、その他50人)で、うち次世代認定患者は13人。