九電みらい財団(福岡市)は31日、環境教育や市民交流の拠点となる森づくりを目指す「いさはや九電みらいの森」を長崎県諫早市大場町に整備すると発表した。同日、県と諫早市と協定を締結し、本年度から2030年度までの10年間、地域と協働して広葉樹の森をつくり、脱炭素化に取り組む計画。
同財団は16年度、大分県の山林で環境教育を展開する「くじゅう九電の森」プロジェクトを開始。今回、この取り組みを九州全域に拡大する「九電みらいの森プロジェクト」をスタートさせた。
第1弾となる「いさはや九電みらいの森」は、同財団が諫早市大場町片木地区の原野(市有地)約2ヘクタールを借り受ける。斜面や眺望を生かした「彩る広葉樹の森」、多良岳の一部として成長を目指す「自然広葉樹の森」の2種類に約5千本を植える。園路や遊歩道などを整備し、植林と育林を通した環境教育を展開。将来的には、約1キロ離れた国立諫早青少年自然の家などの施設と連携した活動も目指す。
同プロジェクトを支援するため、九州電力は毎月の電気料金とともに同財団への寄付金(月300円)を募る「みらいの森を育てようプラン」をスタート。対象は家庭向け料金プランの契約者。2月1日から同社ホームページか電話で近くの営業所に申し込みができる。
諫早に「九電みらいの森」 10年かけて植林、環境教育拠点に 財団、県市が脱炭素化で協定
2022/02/01 [09:38] 公開