「通学型通信制」こころ咲良高が開校! こころ未来高の新校舎も落成 長崎

長崎新聞 2025/04/07 [12:10] 公開

「互いに支え合い、補い合う学園を目指していきたい」と語る岩永理事長=長崎市、こころ未来高

「互いに支え合い、補い合う学園を目指していきたい」と語る岩永理事長=長崎市、こころ未来高

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狭域通信制「こころ咲良高」の開校式と、広域通信制「こころ未来高」の新校舎落成式が5日、長崎市弥生町の未来高新校舎で開かれ、関係者が新たなスタートを祝った。
 両校は学校法人第二岩永学園が運営。未来高は、県内初の私立通信制高として2016年度に開き、県内外に学習支援をする学習センターやサポート校などがある。同市愛宕3丁目に長崎本部校の校舎があったが、弥生町のビルを改修し、移転。新たに今春、地域に密着し、週に1~4日登校する「通学型通信制」の咲良高がそれまでの校舎に開校した。
 式典には生徒と教員、未来高のサポート校関係者や地元住民ら約150人が出席。岩永真児理事長はあいさつで、2校体制について「時代の変化に柔軟に対応し、社会の要請に応え続けるため」などと述べ、2校が「それぞれの個性を生かし、互いに支え合い、補い合う学園を目指していきたい」と語った。
 咲良高で週に4回通うコースの生徒会長、布村涼さん(17)は今月、未来高から移った。生徒を代表し「部活動など自分がやりたいことを全力で取り組み、みんなが主役になることができる学校にしていきたい」と意気込んだ。
 式典後、出席者は未来高の新校舎を見学。生徒がスクーリング(対面授業)で利用する教室や、教員が学習支援の動画を配信するスタジオなどを見て回った。
 咲良高の生徒は約520人。これまで未来高の通学型を利用していた県内生徒も移籍した。未来高の生徒は約370人で、うち110人が転入などを含む新入生。