ジャズピアニスト 平戸祐介×吹奏楽指導者 藤重佳久 長崎でトークイベント

2021/12/01 [09:35] 公開

音楽に対する思いなどを語り合う平戸(左)と藤重=長崎市、みらい長崎ココウォーク

音楽に対する思いなどを語り合う平戸(左)と藤重=長崎市、みらい長崎ココウォーク

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 長崎市出身のジャズピアニスト平戸祐介と、全国的な吹奏楽指導者として知られる藤重佳久によるトークイベントが11月27日、長崎市茂里町の商業施設みらい長崎ココウォークで開かれた。2人が対談するのは初めて。それぞれの視点から音楽に対する思いなどを語り合った。
 FM長崎と同施設が共催。新型コロナ禍の中でコンサートが開きにくい状況でも、音楽文化を発信しようと企画した。
 平戸は海星高(同市)在学中、米マンハッタン音楽院のワークショップにおいてピアノで最優秀賞を獲得。高校卒業後、渡米しニューヨークの音楽大でジャズを学んだ。藤重は武蔵野音楽大卒。2015年、活水学院吹奏楽団(同市)総監督に就任し、当時無名だった活水中・高吹奏楽部を全国レベルの強豪校に育て上げた。
 この日は2部に分けて開き、各回市民20人が参加。第1部では楽器の効果的な練習方法などを紹介。藤重は「手拍子一つにしても、そこに音楽を感じてほしい。自分の創造性を生かして演奏する事が大切」と述べた。平戸は「心を解き放って、笑顔で演奏できるようになるのが基本」と話した。
 第2部では音楽全般について意見を交わし、藤重は「吹奏楽の指導者は子どもたちの自主性を尊重する事が肝心」と強調。平戸は「今の時代、多種多様な音楽があふれている。いろんな表現方法があっていい」と述べた。
 大村高吹奏楽部でホルンを担当する2年の田代隼士さん(17)は「楽譜を正確に演奏する事にとらわれていたが、これからは自分が楽しみながら吹けるようにしていきたい」と感想を話した。