青森の「斜陽館」から発信 太宰の魅力 佐世保ねぶた祭り実行委が企画

2021/11/06 [09:32] 公開

斜陽館前から話す地元ユーチューバーと、司会を務めた井手さん(左)=佐世保市立図書館

斜陽館前から話す地元ユーチューバーと、司会を務めた井手さん(左)=佐世保市立図書館

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 太宰治の生家「斜陽館」(青森県五所川原市)と佐世保市立図書館(長崎県佐世保市宮地町)などをビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」でつないで、太宰への理解を深めるオンラインイベント「太宰治の生家『斜陽館』から読む太宰作品」が10月30日に行われ、佐世保市内外の21人が参加した。
 東北を代表する青森県の夏祭り「ねぶた祭」の佐世保開催を目指す「佐世保ねぶた祭り実行委」が主催し、同図書館などが協賛。ねぶた祭誘致のため、まずは青森県のことを知ってもらおうと企画し、同県出身の太宰を取り上げた。
 佐世保市の自宅で同実行委代表の井手勇旗さん(31)が司会を務め、斜陽館から地元ユーチューバーや立佞武多(たちねぷた)の製作者、五所川原市立図書館職員らが発信。参加者は太宰や斜陽館、立佞武多などについてのトークや動画を見たりするなど、太宰や五所川原市に「どっぷり浸った」約1時間を過ごした。
 井手さんは「いろんな方の協力を得て約1年かけて企画し実施できた。少しでも太宰の魅力が伝わればうれしい」と話した。
 11月30日まで、佐世保市立図書館の市民ギャラリーで、五所川原市立図書館から借りた太宰に関する資料などの展示を行う。