大学生4人で長崎県新リレー 12年ぶりの入賞  SAGA2024国スポ

2024/09/16 [10:00] 公開

競泳成年女子200メートルリレーで8位入賞した長崎県選抜。(左から)榎並、太田、小関、仲田=佐賀市、佐賀サンライズパーク水泳場

競泳成年女子200メートルリレーで8位入賞した長崎県選抜。(左から)榎並、太田、小関、仲田=佐賀市、佐賀サンライズパーク水泳場

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第78回国民スポーツ大会「SAGA2024」は15日、佐賀、鹿児島県で4競技が行われ、長崎県勢は競泳成年女子200メートルリレーの県選抜チーム(榎並蘭、太田紗彩、小関葵、仲田葵)が1分45秒34の県新記録で8位入賞した。
 県勢のリレー種目の入賞は、2012年岐阜国体成年男子200メートルリレーで県選抜チームが7位入賞して以来、12年ぶり。第3泳者の小関(九大)は100メートル平泳ぎも1分10秒40(予選1分10秒03=県新記録)で8位に入り、2種目入賞した。
 ビーチバレー少年男子の園田柊弥・梶山剛大組(鎮西学院高)は新潟に2-0で快勝して準々決勝進出。8位以内入賞を確定させた。少年女子の三谷優妃奈・三谷紗南瑛組(活水高)は愛媛に0-2で敗れた。
 16日は佐賀、鹿児島県でローイング、ビーチバレーなど4競技を実施する。

◎競泳成年女子200R 長崎県選抜8位
 長崎で生まれ育った4人の大学生が、力を合わせて決勝の舞台に上がった。競泳成年女子200メートルリレーで県選抜が堂々の8位。成年女子のリレー種目では、北村監督(なめしSC)が「おそらく初めて」という入賞を勝ち取った。第1泳者の榎並(九共大)は「リレーって楽しいな」。4人の笑顔がはじけた。
 全員がそろったのはレース2日前。引き継ぎの練習がほとんどできていない状況だったが、予選から息をピタリと合わせ、1分45秒59の県新記録を出して8番手で突破した。
 決勝も第1泳者の榎並が自己ベストでスタート。続く太田(中京大)も「予選からタイムを落としてしまった」と悔しがりながらも、粘り強く前を追った。平泳ぎ専門の小関(九大)からつないだ最終泳者の仲田(鹿屋体大)が「ゴールタッチまで全力を出し切った」。予選で出した県記録を、再び0秒25縮めた。
 優勝した東京はパリ五輪代表の池江(横浜ゴム)が最終泳者を務めるなど、上位チームには日本代表や元日本代表なども多い。その中での入賞に、北村監督は「長崎の子でも頑張れば、続けていけば手が届くんだと示してくれた。よくやってくれた」と目を細めた。近年、県水泳界はやや低迷期にある。この入賞を脱却への起爆剤にしたい。