第156回九州地区高校野球大会は19日、長崎市の県営ビッグNスタジアムと諫早市のたちばなしんきんFODで開幕する。各県の代表と推薦枠の選抜出場校の計16校が出場。長崎県勢は開催地枠含めて、県大会優勝の海星、準優勝の創成館、3位の長崎商と推薦枠の壱岐の4校が挑む。
19日は海星がたちばなしんきんFODの第2試合(13時15分)で龍谷(佐賀)、創成館はビッグNの第2試合(15時15分)でエナジックスポーツ(沖縄)と対戦。20日は壱岐がたちばなしんきんFODの第1試合(10時)で神村学園(鹿児島)、長崎商がビッグNの第2試合(13時)で沖縄尚学に挑戦する。
■海星 勝って夏につなげる
2季連続で県大会を制した。今回の目標は九州の頂点。初戦敗退した昨秋の雪辱も込めて、加藤監督は「なるべく強いところとやりたい。県の優勝校として地元でやるからには簡単に負けられない」と闘志を燃やす。
投打ともにハイレベルで、中でも投手陣の層の厚さは群を抜く。県大会は初戦から全5試合、違う投手が先発。最速150キロ右腕のエース陣内を起用せずに、右横手の山中、テンポがいい左腕の鰐川、制球力がある柿原らが、わずか5失点で勝ち抜いた。この投手陣の長所を捕手の小川直が引き出している。
打線は古賀、鰐川、小林の2年生クリーンアップが得点源。「自主練習でとにかくバットを振った。打撃だけは誰にも負けない」と自信を持つ小林は県大会で9安打、6打点と活躍した。古賀、鰐川も長打力がある。身体能力が高い濱部、思い切りのいい小川直ら3年生が奮起して、打線をつなげていきたい。
昨秋の九州大会は1回戦で有明(熊本)に延長十一回タイブレークの末に6-7で敗れ、悔しさだけが残った。今大会は初戦が龍谷(佐賀)、勝ち上がれば選抜8強の西日本短大付(福岡)と対戦する可能性が高い。主将の田端は「強豪が相手でも自分たちのやるべきことは変わらない。しっかり勝ちきって夏につなげる」と力を込める。
■創成館 「守り勝つ野球」貫く
県大会全5試合の失策数はわずかに1。持ち味の堅守で2度の延長戦を制した。稙田監督は「いつも接戦をイメージして入っている。うちの“守り勝つ野球”をして、夏のためにいい経験にしたい」と11季ぶりの九州大会を位置づけている。
投手陣は県大会で5人が登板。昨夏の甲子園2回戦で5回1失点と好投した奥田は故障で出遅れていたが、県大会準決勝で7回を散発2安打で零封するなど復調してきた。稙田監督も「経験が違う。ここ一番で粘れる」と信頼を置く。最速136キロの直球、打者の手元で鋭く曲がるスライダーを軸に制球力で勝負する。140キロ台中盤の直球が持ち味の森下、左腕上野らが控える。
打線は県大会全試合で4番を務めた山下がチームトップの5割7分1厘、6打点と好調。3番櫻井も県大会で3本の長打を放ち、5打点を記録した。リードオフマンの峯らが出塁率を上げて、2人の前に走者をためておきたい。
奥田は「バックに信頼できる野手がいる。自分が失点をしなければ負けない。九州大会では、レベルの高いバッターに、どこまで通用するか確かめたい」。主将の下川は「チャレンジャー精神を忘れず、いろんな人たちの思いに応えたい。一戦必勝で優勝を目指す」。3年連続の夏の甲子園出場を見据えている。
19日は海星がたちばなしんきんFODの第2試合(13時15分)で龍谷(佐賀)、創成館はビッグNの第2試合(15時15分)でエナジックスポーツ(沖縄)と対戦。20日は壱岐がたちばなしんきんFODの第1試合(10時)で神村学園(鹿児島)、長崎商がビッグNの第2試合(13時)で沖縄尚学に挑戦する。
■海星 勝って夏につなげる
2季連続で県大会を制した。今回の目標は九州の頂点。初戦敗退した昨秋の雪辱も込めて、加藤監督は「なるべく強いところとやりたい。県の優勝校として地元でやるからには簡単に負けられない」と闘志を燃やす。
投打ともにハイレベルで、中でも投手陣の層の厚さは群を抜く。県大会は初戦から全5試合、違う投手が先発。最速150キロ右腕のエース陣内を起用せずに、右横手の山中、テンポがいい左腕の鰐川、制球力がある柿原らが、わずか5失点で勝ち抜いた。この投手陣の長所を捕手の小川直が引き出している。
打線は古賀、鰐川、小林の2年生クリーンアップが得点源。「自主練習でとにかくバットを振った。打撃だけは誰にも負けない」と自信を持つ小林は県大会で9安打、6打点と活躍した。古賀、鰐川も長打力がある。身体能力が高い濱部、思い切りのいい小川直ら3年生が奮起して、打線をつなげていきたい。
昨秋の九州大会は1回戦で有明(熊本)に延長十一回タイブレークの末に6-7で敗れ、悔しさだけが残った。今大会は初戦が龍谷(佐賀)、勝ち上がれば選抜8強の西日本短大付(福岡)と対戦する可能性が高い。主将の田端は「強豪が相手でも自分たちのやるべきことは変わらない。しっかり勝ちきって夏につなげる」と力を込める。
■創成館 「守り勝つ野球」貫く
県大会全5試合の失策数はわずかに1。持ち味の堅守で2度の延長戦を制した。稙田監督は「いつも接戦をイメージして入っている。うちの“守り勝つ野球”をして、夏のためにいい経験にしたい」と11季ぶりの九州大会を位置づけている。
投手陣は県大会で5人が登板。昨夏の甲子園2回戦で5回1失点と好投した奥田は故障で出遅れていたが、県大会準決勝で7回を散発2安打で零封するなど復調してきた。稙田監督も「経験が違う。ここ一番で粘れる」と信頼を置く。最速136キロの直球、打者の手元で鋭く曲がるスライダーを軸に制球力で勝負する。140キロ台中盤の直球が持ち味の森下、左腕上野らが控える。
打線は県大会全試合で4番を務めた山下がチームトップの5割7分1厘、6打点と好調。3番櫻井も県大会で3本の長打を放ち、5打点を記録した。リードオフマンの峯らが出塁率を上げて、2人の前に走者をためておきたい。
奥田は「バックに信頼できる野手がいる。自分が失点をしなければ負けない。九州大会では、レベルの高いバッターに、どこまで通用するか確かめたい」。主将の下川は「チャレンジャー精神を忘れず、いろんな人たちの思いに応えたい。一戦必勝で優勝を目指す」。3年連続の夏の甲子園出場を見据えている。