ふるさと納税業務の専門会社 長崎市に2500万円損賠請求…委託料未払いなど主張

2024/12/28 [10:45] 公開

ふるさと納税業務の専門会社「スチームシップ」(長崎県東彼波佐見町)は27日、著作権侵害や委託料未払いなどを理由に、長崎市に約2500万円の損害賠償を求める訴えを長崎地裁に起こした。
 同日、ホームページ上で明らかにした。同社や市によると、両者は2021年6月から今年7月末まで契約。市は寄付の受け付けや返礼品の発注・配送、サイト管理などの業務を委託していた。
 同社は市に対し、7月分の業務委託料が未払い▽運営業務で立て替えた費用の振り込みが遅れた▽同社が作成した返礼品説明文のうち、少なくとも1778件の著作権侵害がある-と主張。取材に「書面でのやりとりを重ねてきたが、折り合いがつかなかった」と説明した。
 市の担当者は「訴状が届いていないのでコメントできない」と述べた。市は同社が契約満了時に適切な引き継ぎをしておらず合意に反するとして、違約金約3400万円と遅延損害金の支払いを同社に求める訴訟を長崎地裁に起こす方針。