「意識転換も大切」 精神科医の香山リカさん ストレスへの対処法など長崎で講演

2024/09/30 [12:10] 公開

講演で「周りに助けを求めながら生活しよう」と呼びかける香山さん=長崎市茂里町、ベネックス長崎ブリックホール

講演で「周りに助けを求めながら生活しよう」と呼びかける香山さん=長崎市茂里町、ベネックス長崎ブリックホール

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精神科医で北洋大客員教授の香山リカさんが28日、「誰だって自分らしく生きられる 精神科医と考える生き方のコツ」と題して長崎市内で講演し、ストレスへの対処法などについて話した。
 香山さんは現在、北海道のへき地の診療所に勤務。自身の経験として、人と自分を比べて落ち込む受診者が多いとした上で「自分へのダメ出しが自己否定となり、ストレスにつながる」と指摘。「全てを自分のせいと思わず、置かれている状況にも問題があるかもしれないと意識転換することも大切」と述べた。
 診察で多忙を極めることもあるが、意識的に自分をいたわる時間をつくり、無理なく長続きしていると紹介。「話さないだけで誰もが生きづらさを抱えている。自分を責め過ぎず、周りに助けを求めながら生活しよう」と呼びかけた。約370人が聞き入った。
 講演会は男女共同参画を啓発する同市の「アマランスフェスタ」の一環。性別に関係なく働きやすい職場環境づくりに取り組む「男女イキイキ企業」の表彰もあった。