メモリードが海外進出 ベトナムに焼き肉店 宿泊、葬祭業の展開も模索

長崎新聞 2025/04/24 [12:15] 公開

メモリードがベトナム・ホーチミン市に開業した焼き肉店「U444」。洞窟をイメージし、植物を多く取り入れた内装になっている(メモリード提供)

メモリードがベトナム・ホーチミン市に開業した焼き肉店「U444」。洞窟をイメージし、植物を多く取り入れた内装になっている(メモリード提供)

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メモリード(総合本部・西彼長与町)は21日、ベトナム最大の経済都市ホーチミン市に焼き肉店をオープンした。同社の海外進出は初めて。今後3年間で同国内に飲食5店舗の開業を目指す。宿泊業や葬儀業の展開も模索している。
 店名は「U444」(ウーボンボンボン)。昨年6月、東京に出店した「焼肉料理 牛吉日和」のロゴ「U444B」にちなんだ。内装は現地の若い世代に人気があるという洞窟をイメージし、植物を多く取り入れた。和牛を提供し、客単価は5千~1万円を見込む。親日家が多く、市場規模も拡大していることからベトナムに進出。30、40代の富裕層をターゲットにしているという。
 同社の2025年5月期決算は増収増益で、売上高は3期連続で過去最高の見込み。売り上げの5割超を占める葬儀場は高齢化による「多死社会」を背景に新規開設を加速させており、26年5月期中に長崎、福岡、佐賀3県を合わせて100施設を超える予定。
 国内は人口減が進んでおり、死者数は40年ごろを境に減少へ転じる見込み。同社は「企業として持続的に発展するには外からお金を持ってくるか、外に出てお金を稼がないといけない」とし、ベトナムを足がかりに、東南アジアでの事業拡大や欧米への進出も模索する。