明治安田J2第5節第1日(15日・ピーススタジアムほか=5試合)V・ファーレン長崎は徳島に1-0で競り勝った。通算3勝2分けの勝ち点11で開幕から5戦負けなし。J2通算200勝を達成した。
V長崎は前半、何度か好機をつくりながら、4試合でわずか1失点の徳島の堅守を崩せなかった。19分の松澤、36分の名倉のシュートは、いずれも相手GKに阻まれた。
0-0で折り返した後半15分にフアンマとマルコスを投入。攻勢を強めると、25分に増山の右クロスをフアンマが滑り込みながら右足で合わせて先制した。その後、何度かピンチはあったが、守備陣が最後まで体を張り、今季2度目の無失点勝利につなげた。
札幌は秋田を3-1、鳥栖は大宮を1-0で下して、ともに今季初勝利を挙げた。4連勝中だった大宮は今季初黒星。磐田は甲府に2-1で競り勝った。藤枝はいわきを2-0で退けた。
第5節最終日は16日、残り5試合を実施。第6節は23日、各地で10試合が行われ、V長崎は午後2時から長崎市のピーススタジアムで秋田と対戦する。
◎今季初出場 周囲の雑音を一蹴
サポーターが、何より自分自身が待ち望んだゴールだった。前節まで一度もベンチ入りがなく、もがき苦しみ続けてきたフアンマが、V・ファーレン長崎を勝利に導く一発。「大きな愛情を与え続けてくれたサポーターにささげたいゴール」。言葉を詰まらせながら余韻に浸った。
一昨年のJ2得点王。外国人枠もあり、昨季から「難しい時期が長かった」。1月の沖縄キャンプは若手中心のチームに入ることがほとんど。「戦力に数えられていない」。苦悩の日々だった。
それでも「サポーターの前に必ず戻る」。悔しさや応援を力に変えた。一部スポーツ紙でJ1横浜FCへの移籍報道も出たが、監督や仲間から信頼を勝ち取るための決意は揺るがなかった。
後半15分。交代出場するためにピッチサイドに立っただけで観客席が沸いた。スタジアムの雰囲気を変えた。10分後。センターサークル付近でルーズボールを拾い、味方に預けて駆け上がる。増山の右クロスに右足を伸ばしてねじ込んだ。サポーターの前に駆け寄り、拳を何度も握った。
苦しい時期は、インスタグラムに届くたくさんの応援メッセージが心の支えだった。「感謝を伝えたかった。この瞬間をみんなと分かち合えて幸せ」。ピースタ初ゴール。J1昇格を知る頼もしいストライカーが戻ってきた。
V長崎は前半、何度か好機をつくりながら、4試合でわずか1失点の徳島の堅守を崩せなかった。19分の松澤、36分の名倉のシュートは、いずれも相手GKに阻まれた。
0-0で折り返した後半15分にフアンマとマルコスを投入。攻勢を強めると、25分に増山の右クロスをフアンマが滑り込みながら右足で合わせて先制した。その後、何度かピンチはあったが、守備陣が最後まで体を張り、今季2度目の無失点勝利につなげた。
札幌は秋田を3-1、鳥栖は大宮を1-0で下して、ともに今季初勝利を挙げた。4連勝中だった大宮は今季初黒星。磐田は甲府に2-1で競り勝った。藤枝はいわきを2-0で退けた。
第5節最終日は16日、残り5試合を実施。第6節は23日、各地で10試合が行われ、V長崎は午後2時から長崎市のピーススタジアムで秋田と対戦する。
◎今季初出場 周囲の雑音を一蹴
サポーターが、何より自分自身が待ち望んだゴールだった。前節まで一度もベンチ入りがなく、もがき苦しみ続けてきたフアンマが、V・ファーレン長崎を勝利に導く一発。「大きな愛情を与え続けてくれたサポーターにささげたいゴール」。言葉を詰まらせながら余韻に浸った。
一昨年のJ2得点王。外国人枠もあり、昨季から「難しい時期が長かった」。1月の沖縄キャンプは若手中心のチームに入ることがほとんど。「戦力に数えられていない」。苦悩の日々だった。
それでも「サポーターの前に必ず戻る」。悔しさや応援を力に変えた。一部スポーツ紙でJ1横浜FCへの移籍報道も出たが、監督や仲間から信頼を勝ち取るための決意は揺るがなかった。
後半15分。交代出場するためにピッチサイドに立っただけで観客席が沸いた。スタジアムの雰囲気を変えた。10分後。センターサークル付近でルーズボールを拾い、味方に預けて駆け上がる。増山の右クロスに右足を伸ばしてねじ込んだ。サポーターの前に駆け寄り、拳を何度も握った。
苦しい時期は、インスタグラムに届くたくさんの応援メッセージが心の支えだった。「感謝を伝えたかった。この瞬間をみんなと分かち合えて幸せ」。ピースタ初ゴール。J1昇格を知る頼もしいストライカーが戻ってきた。